ホームページ作成:京都市左京北部山間自治連絡協議会 作成:2016年3月

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花脊峠トンネルの実現[受理番号236]
(26年10月27日採択)

(要旨)
 左京区花脊以北の住民の生活道路である国道477号線及び府道広河原美山線は,北部山間地域の生活物資と林産物の輸送路として,明治32年に道路が新設され,随時改良が加えられてきたが,今なお狭い幅員と, 標高830メートルの花脊峠の九十九折カーブに加え,濃霧の発生,冬季の積雪と路面の凍結は車両の運行を著しく困難にしている。 
 近年,この路線は左京区北部山間地域と市街を結ぶ唯一のバス路線と して,交通の動脈的役割を果たしており,また,地域住民は,地域の維持・管理,さらに地域コミュニティの担い手としてこの地で暮らし,その多くは花脊峠を越えて通勤している。 
 しかしながら,降雪期には,狭くカーブの多い峠の各所で凍結による衝突事故や転落事故も後を絶たない。最近では平成25年9月16日に京都を襲った台風18号の被害により,峠の百井別れ付近での道路陥没により,地域住民の大切な交通手段である京都バスの通行も一時不能となり,地域にも混乱をもたらした。 
 このように,北部山間地域の住民にとっては花脊峠のトンネル化は明治以来の悲願で,陳情,要望を繰り返してきた。花脊以北の5地域の住民は,昭和53年8月に全住民の署名を添えた花脊峠のトンネル化を求める陳情書を提出したところ,当時,京都市からそれに代わる事業として市道大原花背線の事業計画が示され,工事が着工されたが,昭和56年度に整備事業が凍結されたままで今日に至っており,地域住民の熱望は実現されていない。
 さらには,平成23年3月11日の東日本大震災と,福島原発事故の教訓を踏まえて,福井県大飯原子力発電所から30キロメートル圏内に位置する広河原・久多地域をはじめ,連続する北部地域の災害避難路の確保と いう点においても,幹線道路の整備が必要であると考える。 
 花脊峠のトンネル化や,市道大原花背線の整備は,京都市の施設である花背山の家及び山村都市交流の森へのアクセスが向上することによる施設の活性化や,平成19年に地域住民の強い思いにより開校した花背小中学校の卒業生の高校通学の環境整備にも寄与するものである。 
 昭和56年度に,工事が着工された市道大原花背線の整備事業が,京都市の大変厳しい財政状況により事実上凍結されている。
 しかし,別所,花脊,広河原,久多,百井各地域住民にとっては,災害時対応や地域振興を考えると,凍結されている整備事業の復活と,将来構想としての花脊峠のトンネル化実現はどうしても欠かせない。 
 ついては,地域住民の定住促進,左京区洛北地域全体の発展という観点から,改めて,地域整備計画作成に向けて取り組むことを願う。